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主力事業の収益は堅調に拡大:2015年度の再評価利益前のプロフォーマ・ベース収益(PATMI:税引後最終利益)は前年度比31%増加
2015 年度:2014年4月1日~2015年3月31日、
2015年度第4四半期:2015年1月1日~3月31日
100万米ドル |
2015年度 |
プロフォーマ[4]2015年度 |
増減 |
プロフォーマ |
2015年度 |
プロフォーマ |
増減 |
プロフォーマ |
収入 |
708 |
708 |
13% |
25% |
167 |
167 |
6% |
21% |
EBIT |
910 |
970 |
-4% |
12% |
214 |
214 |
-7% |
2% |
収益(再評価利益前) |
201 |
257 |
-19% |
31% |
65 |
65 |
24% |
10% |
収益(PATMI:税引後最終利益) |
486 |
543 |
-29% |
-1% |
105 |
105 |
-34% |
-24% |
希薄化後一株当たり利益 |
9.4 |
10.6 |
-31% |
-2% |
2.0 |
2.0 |
-37% |
-26% |
【シンガポール、2015年5月14日】
中国、日本、ブラジル及び米国における先進的物流施設のリーディングプロバイダーであるグローバル・ロジスティック・プロパティーズ・リミテッド(以下「GLP」)は、2015年3月末までの1年間(2015年度)の決算において、堅調な中国の業績とファンド・マネジメント・プラットフォームの更なる拡大により、継続的な成長過程であることを報告します。
GLPの最高経営責任者であるミン・メイは、「施設運営、開発及びファンド・マネジメントにおける堅調な業績を喜ばしく思います。2015年度は、好調なリーシング、賃料及びファンド報酬の増額を達成しており、開発マージンも引き続き堅調です。GLPは、今後も資本戦略に沿って、価値を引き出し、リターンを最大限にする機会を追求し、同時に強固なバランスシートも維持してまいります」と述べています。
2015年度のGLPグループの収入は、前年度比13%増の7億800万米ドル(約847億4,100万円)でした。主力事業は、引き続き2015年度プロフォーマ・ベース再評価利益前収益は前年度比31%増という堅調な成長を実現させました。中国においては、プロフォーマ・ベース再評価利益前収益は前年度比33%増加しています。
2015年度第4四半期のGLPグループの収入は、1億6,700万米ドル(約199億8,800万円)で、1億500万米ドル(約125億6,700万円)の収益(PATMI:税引後最終利益)でした。グループの収益は、一時的に生じた2,600万米ドル(約31億1,200万円)の外国為替(FX)差益、ブラジルにおける2,700万米ドル(約32億3,200万円)の再評価差損及び米国でのポートフォリオ取得から生じた600万米ドル(約7億1,800万円)の取引コストを含みます。2015年第4四半期、ブラジルにおけるGLPの平均収入利回りは、金利の引き上げにより、65ベーシス・ポイント増の10.0%に拡大しました。
GLP取締役会は,普通株(2億米ドル、約239億3,800万円)一株当たりシンガポールドル5.5セントの普通株配当の支払いを決議しました。この配当提案は、年次株主総会での議題となり、決定すれば前年度比22%の増配となります。
底堅い国内需要によりビジネスの活況が続く
先進的な物流施設に対する需要は依然底堅く、すべてのマーケットでリーシングは活況でした。2015年度のグループの新規・増床の賃貸借契約は前年度比25%増加し、370万㎡となりました。
中国の安定稼働中ポートフォリオの稼働率は前四半期比から170ベーシス・ポイント増の91%となり、2015年度第4四半期には新規・増床の賃貸借契約は120万㎡となりました。中国では動きの速い消費財、小売商品、冷蔵製品の伸長とEコマース産業によって需要は依然堅調です。2015年度の中国における純収益は、前年度比7.0%増加、平均賃料は5.4%上昇しました。
また、日本では99%、ブラジルでは97%の高い稼働率を維持し、それぞれ35万㎡、13万㎡の新規および増床の賃貸借契約を締結しました。日本では、賃貸借契約更改時の賃料は2015年度に平均1.6%上昇しました。ブラジルでは、インフレに連動し、平均賃料は前年度比6.0%上昇しました。
米国におけるポートフォリオの稼働率は2015年3月31日時点で92%ですが、近いうちに94%まで引き上げ可能とみています。米国では、12.6万㎡の新規および増床賃貸借を締結し、さらに2015年2月27日にポートフォリオを取得したことに伴い、12.8万㎡の更改契約が締結されました。2015年度第4四半期に締結された賃貸借の正味賃料[5]は11.8%上昇しました。
中国は依然としてGLPの中で最大規模であり、2015年3月31日現在、GLPのプロフォーマ・ベース[6]の純資産価値の56%にあたります。日本は22%、ブラジルは6%で、米国はGLP米国インカムパートナ―ズIの持ち分の低減により4%となる予定です。
強力な価値創出を生み出す開発パイプライン
2015年度、GLPは1億8,300万米ドル(約219億300万円)の開発による価値を創出しました(「開発利益」)。グループの今後3年間の開発パイプラインは約10億米ドル[7](約1,196億9,000万円、GLP持ち分)の開発利益と、4億米ドル[8](約478億7,600万円、GLP持ち分)の実績報酬及び開発フィーが予測されます。
先進的物流施設の開発はGLPの成長の中核となっています。2015年度は、グループで前年度比32%増となる26億米ドル(約3,111億9,400万円、GLP持ち分:49%) の開発に着手しました。同時期には、グループとして中国、日本およびブラジルで12億米ドル(約1,436億2,800万円、GLP持ち分:44%)の開発物件を竣工し、価値創出マージンは約36%を見込んでいます。
中国はいまだGLPの主要な開発の成長余地があるマーケットです。2015年度には、中国で推定総開発費16億4,000万米ドル(約1,962億9,200万円)、330万㎡の新規開発プロジェクトの目標を達成しました。これは、毎週平均して約3件の新規開発を開始していることになります。このマーケットにおける用地供給は依然厳しい状態ですが、戦略的パートナーと協力し、用地調達の機会を拡大しようとしています。中国で取得した330万㎡の21%は、中国の投資家コンソーシアムに帰属します。予約契約済用地は2015年3月31日時点で1,210万㎡になり、今後の開発へ向けた堅調なパイプラインとなっています。
GLPの開発計画は既存顧客からの需要拡大によって支えられています。中国においては、賃貸面積の3.7%を利用するGLP最大の顧客であるJD.comがこの1年で面積を4倍にし、現在10都市でGLPの施設を利用しています。
ファンド・マネジメント・プラットフォームの堅調な成長
GLPは、2015年2月に、80億米ドル[9](約9,575億2,000万円)の米国において最大級の物流施設ポートフォリオの取得を完了しました。GLP米国インカムパートナーズIの持ち分を55%から10%に引き下げるために目下優先交渉中です。投資家による需要は堅調で、ファンド・シンジケーションプロセスは最終段階に入っており、近々新しい投資家について公表する予定です。
2015年度のファンド・マネジメントによる収入は、前年度比59%増の1億800万米ドル(約129億2,700万円)でした。内訳は、AM・PM業務報酬の4,900万米ドル(約58億6,500万円)と開発及び取得業務報酬の5,900万米ドル(約70億6,200万円)です。
2015年3月31日時点のファンド・マネジメントの運用資産は前年度比80%増の200億米ドル(約2兆3,938億円)で、そのうち165億米ドル(約1兆9,748億8,500万円)は既に投資され、残りの35億米ドル(約4,189億1,500万円)の未払い資本金が投資されると、更なる開発フィー収益の増加が見込まれます。GLPは、年間推定ファンド報酬(収益)は1億5,000万米ドル[10](約179億5,400万円)と見ています。
ファンド・マネジメント・プラットフォームはGLPの重要且つ成長している分野で、開発フィーと実績報酬を通じてリターンを強化する一方で、長期にわたる持続的な成長を支える資本を提供しています。ファンド・マネジメント・プラットフォームは拡大可能で、現在の市況と投資家からの堅調な需要を鑑みると、このプラットフォームが引き続き拡大すると見ています。
成長機会を捉えるための健全な資本基盤
GLPの財務状況は依然として堅調で、プロフォーマ・ベース[11]での純負債比率はルック・スルーベースで10%です。GLPは堅調な決算と併せて、成長機会へ資本投下する準備は常に出来ており、今後も慎重にマーケットの拡大を図ります。
GLPは複数の国で業務を展開しているため、異なる通貨を扱っており、外貨エクスポージャーをヘッジする最適な方法はナチュラル・ヘッジと考えています。2015年度第4四半期に、日本での長期の為替保有割合を減少させるためのヘッジとして、日本円で合計400億円(3億3,400万米ドル)の定期借入に関する契約を締結しました。
本資料は、グローバル・ロジスティック・プロパティーズ・リミテッド(シンガポール)が5月14日(現地時間)に発表したプレスリリースを日本語に翻訳・編集したものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先します。http://www.glprop.com/press-releases/をご参照ください。
以上
[1]記載がない限り、すべての為替レートは2015年3月31日終値。1米ドル=119.69円。
[2]安定稼働中ポートフォリオ。
[3]潜在的なファンド報酬(収益)は運用資産及びGLPの既存ファンド・プラットフォームの報酬構造などの推定値を基に算出。
[4]プロフォーマの数値は比較ベースで、中国の投資家コンソーシアムによるGLP中国の株式33.8%の取得、GLP投資法人への資産売却益、為替変動による影響、および主な経常外項目を調整した値。
[5]正味賃料は賃貸借契約期間中(基本賃料、立替経費を含む)の年間の現金推定賃料を指す。
[6]GLP米国インカムパートナーズIのGLPの持ち分を最大10%と仮定。
[7]推定開発利益は25%の価値創出マージンで、グループの竣工物件80億米ドル (GLP持ち分: 45%) を基に算出。
[8]運用資産とGLPの既存開発ファンドの実績報酬と開発フィー構造に基づいて算出。実績報酬はすべての必須要因を満たし、考慮されているものとする。
[9]取引完了後に調整される可能性あり。
[10]潜在的なファンド報酬(収益)は運用資産及びGLPの既存ファンド・プラットフォームの報酬構造などの推定値を基に算出。
[11]GLP米国インカムパートナーズIのGLPの持ち分を最大10%と仮定。
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