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2016年度第2四半期:2015年7月1日~9月30日
100万米ドル |
2016年度 |
2015年度 |
増減[3] |
2016年度 |
2015年度 |
増減3 |
収入 |
189 |
193 |
-2% |
379 |
362 |
5% |
EBIT |
232 |
200 |
16% |
683 |
473 |
44% |
純利益(PATMI:税引後最終利益(再評価益を除く)) |
50 |
9 |
462% |
106 |
69 |
53% |
純利益(PATMI:税引後最終利益) |
114 |
89 |
27% |
382 |
269 |
42% |
【シンガポール、2015年10月30日】
先進的物流施設のリーディングプロバイダーであるグローバル・ロジスティック・プロパティーズ・リミテッド(以下「GLP」)は、2015年9月末までの6カ月間(2016年度上期)の決算において、純利益(PATMI:税引後最終利益)が前年同期比42%増加したことを報告します。すべてのマーケットで見られた底堅いリーシング実績と継続的に拡大しているGLPのファンド・マネジメント・プラットフォームが好調な業績を下支えしました。
GLPの最高経営責任者であるミン・メイは、「マクロ経済環境が弱まる中で、好調なリーシング実績を残せたのはGLPの高いオペレーション遂行力と堅調な国内需要の表れです。成長するファンド・マネジメント・ビジネスは安定的な収入を生む一方、機関投資家からの投資資金を呼び込み、ファンドの拡大につながっています。
中国に関する最近の経済ニュースは見方が分かれていますが、GLPは安定したリーシング実績を残しています。2016年度第2四半期の中国における新規(増床も含む)の賃貸借契約は、前年同期比29%増加しました。長期的且つ構造的な国内消費トレンドと老朽化した物流施設の建替え需要が見込まれることから、GLPは中国でのビジネスの成長を確信しています。GLPの施設に対する需要は、GDP成長率の鈍化にも関わらず拡大を続けている国内消費に主に支えられています」と述べています。
2016年度第2四半期の純利益(PATMI:税引後最終利益)は、中国での成長、日本での開発利益の増加、及びGLPの米国マーケット参入により、前年同期比27%増の1億1,400万米ドル(約136億8,570万円)でした。前年同期とは異なり、為替差損が発生しなかったことも、純利益の増加の一因となっています。2016年度第2四半期の日本での事業の利益は、開発利益の増加により44%増となりました。中国の事業における利益は、竣工した開発案件の減少により12%減となりましたが、再評価を除く最終利益は前年同期比27%増加しました。
底堅い国内需要を反映したリーシング実績
GLPが2016年度第2四半期に締結した新規(増床も含む)の賃貸借契約は180万㎡であり、前年同期比5拡大しました。GLPの施設全体の平均稼働率は前四半期比51%[4]上昇して93%になりました。国内消費が引き続きビジネスを牽引し、GLPグローバル全体のポートフォリオの90%がこの国内消費関連業種となっています。
GLPの中国におけるビジネスは引き続き活況で、2016年度第2四半期に締結された新規(増床も含む)の賃貸借契約は、前年同期比29%増の100万㎡でした。2016年度第2四半期の契約更新時の賃料は8.6%上昇し、中国における安定稼働物件ポートフォリオの稼働率は、2015年9月30日時点で89%でした。また、小売業の売り上げ増加や国内消費型経済に移行していることから、中国には長期的に需要があるとの見方は変えていません。既存顧客からの旺盛なリーシング需要は、GLPが質の高い価値を創出する施設を提供していることを示しています。2016年度第2四半期の中国における新規賃貸借契約に占める既存顧客の割合は約77%となりました。
日本では、GLPの先進的物流施設に対する顧客の需要は引き続き非常に堅調で、リーシング実績は過去最大を記録しました。2016年度第2四半期の新規(増床を含む)の賃貸借契約は、GLPの開発中物件の予約契約が好調だったため、前年同期比208%増の合計32万2,000㎡でした。2016年度第2四半期の契約更新時の賃料は14%上昇し、2015年9月30日時点の安定稼働物件ポートフォリオの稼働率は99%に上昇しました。
米国では、GLPは89万1,000㎡の新規賃貸借契約および契約更新を行い、80%という高い賃貸借契約の継続率となりました。これにより米国全体のポートフォリオ稼働率は前四半期比2%上昇し、94%となりました。2016年度第2四半期の契約更新時の賃料は5.3%上昇し、NOI(営業純利益)は、8.9%増加しました。
ブラジルでは、2016年度第2四半期は安定稼働物件ポートフォリオの稼働率が95%に上昇し、賃料は7.4%上昇しました。
力強い成長を創出する開発パイプライン
先進的物流施設の開発はGLPの成長の中核となっています。2016年度第2四半期でGLPは3億8,400万米ドル(約460億9,920万円)の新規開発(GLP持ち分:56%)を主に中国で着手しました。また、グループ全体で3億4,900万米ドル(約418億9,745万円)の開発案件(GLP持ち分:47%)が竣工し、開発利益は4,000万米ドル(約48億200万円)となり、概算で24%の開発マージンを計上しています。
GLPは2016年度の開発目標達成に向けて順調に進捗しており、すべてのマーケットにおける国内需要を引き続き捉えていきます。GLPはGLPの日本の事業の中で過去最大規模の開発プロジェクトであるGLP流山(千葉県流山市)の開発に着手します。総投資額は約4億9,000万米ドル(約588億2,450万円)です。この開発プロジェクトを含めると2016年度通年のグループの新規開発目標(29億米ドル)の44%を達成します。GLPは2016年度のグループ全体の開発案件の竣工目標(20億米ドル)の40%を既に達成しました。中国においては、政府の承認審査に要する時間が長くなる傾向にあり、開発案件の工期に影響が出ています。
ファンド・マネジメント・プラットフォームの大幅な拡大
2016年度上期のファンド・マネジメント関連の収入は、前年同期比51%増の7,400万米ドル(約88億8,370万円)でした。内訳は、AM・PM業務報酬の4,500万米ドル(約54億225万円)と、投資資本約170億米ドル(約2兆408億5,000万円)による開発および取得業務報酬の2,900万米ドル(約34億8,145万円)です。
2015年10月にGLPは承認手続きを経て、GLP US・インカム・パートナーズIのファンド・シンジケーションを完了しました。米国ポートフォリオ取得から8か月間で、GLPは80億米ドル相当の本ポートフォリオの持ち分を10%に引き下げました。資本パートナーにはGIC(シンガポール政府投資公社)、CPPIB(カナダ・ペンション・プラン・インベストメント・ボード)の他にアジアに拠点を置く主要なグローバル機関投資家が2機関含まれます。GLPは15億米ドル(約1,800億7,500万円)のシンジケーション収入を得ており、本取引により2016年度第3四半期に約3,500万米ドル[5](約42億175万円)の利益を見込んでいます。
2015年9月30日時点のファンド・マネジメントの総運用資産は前年同期比107%増の270億米ドル(約3兆2,413億5,000万円)でした。これに45億5,000万米ドル相当の米国ポートフォリオを組み込むと320億米ドル(約3兆8,416億円)にまで拡大する見込みです。GLPは2015年11月5日までにインダストリアル・インカム・トラストからの取得が完了すると見込んでおり、2016年4月までに持ち分を10%までに引き下げる予定です。投資家からの需要は旺盛であり、ファンド・シンジケーションのプロセスは予定より早く進んでいるため、間もなく新たな投資家についての発表を行う予定です。
成長機会を捉えるための健全な財務基盤
GLPの財務状況は引き続き強固です。GLPのプロフォーマ・ベースの現金残高は30億米ドル[6](約3,601億5,000万円)となり、プロフォーマの純負債比率はルックスルー・ベースで15%[7]です。GLPは強固な資本政策を持ち、成長機会を捉え、選択的にポートフォリオを拡大出来ます。
GLPは2015年8月4日に自社株の買い戻しを開始しました。GLPの本来資産価値に対して割引で買い戻すことにより、株主に価値をもたらし、リスク調整された魅力的なリターンを提供することができます。買い戻しの開始以降、GLPは合計1億500万株を既に買い戻しています。GLPは、事業を展開するマーケットの長期的な潜在性に対して強気に見ています。堅調なバランスシートとファンド・マネジメント・プラットフォームを通して継続的なファンドの成長のための資金提供もサポートしていきます。
本資料は、グローバル・ロジスティック・プロパティーズ・リミテッド(シンガポール)が10月30日(現地時間)に発表したプレスリリースを日本語に翻訳・編集したものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先します。http://www.glprop.com/press-releases/をご参照ください。
以上
[1]比較のため、新しい米国セグメントは除く。
[2]記載がない限り、すべての為替レートは2015年9月30日終値。1米ドル=120.05円
[3]前年同期(2015年度)に為替差損が含まれることによる影響。
[4]比較のため、新しい米国セグメントは除く。
[5]売却期間中のシンジケート持ち分45%で得た純利益相当。シンジケーション収益の見込みはリスクと不確定要素を含む特定の仮定と将来の推定。実際の決算内容はそれらの仮定や将来の推定と異なる場合があり、前述した5ポートフォリオと異なるシンジケーション収入になる場合。
[6]GLP US・インカム・パートナーズIのシンジケーションの収益である15億米ドルを受け取り後の現金残高
[7]GLP US・インカム・パートナーズI (2015年10月26日シンジケーション完了)とに対するGLPのエクイティ持ち分10%を想定したプロフォーマのレバレッジ
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