Story

物流のお悩みを解決する『GLPコンシェルジュ』とは?

画像
Share

近年、物流施設の役割は広がっており、業務の多様化が進んだことにより、物流施設を利用する現場では、これまでには無かったさまざまなお悩みや困りごとが発生しています。今回は、日本GLPにおいて「GLPコンシェルジュ」が始まったきっかけ、そして物流施設を利用する企業が抱える悩みと解決法について、話を聞きました。

回答者:日本GLP 営業開発部部長 小鷲 博之

目次
  1. 1.GLPコンシェルジュとは
  2. 2.物流まわりのお悩み「あるある」を解決!
  3. 3.今後の展望

GLPコンシェルジュとは

GLPコンシェルジュとは、お客様が抱える物流業務周りのさまざまな課題をワンストップで解決するソリューションプラットフォームです。例えば、「倉庫のスペースが急に足りなくなった」「不要になったフォークリフトを買い取って欲しい」などスペース・設備関連の困りごとはもちろん、「新たに人材を採用したい」「現場の作業効率を上げたいが、どこから手をつけて良いかわからない」といった運用面でのお悩みにも、物流施設におけるオペレーションにも精通したGLPコンシェルジュが速やかに対応。250社以上のパートナー企業と連携し、同じ施設内で空きスペースを持て余している企業を紹介したり、対話を通じて人員増強とロボット/マテハン導入のどちらが効果的か検証するなど、さまざまな課題解決を無償で行っています。

なぜGLPコンシェルジュを始めるに至ったのでしょうか?

「ある時、当社の物件への入居を検討していたお客様から“今回、初めて進出するエリアであるため地縁が無い。GLPが接点を持っている地場の運送会社を紹介してほしい“と頼まれたことがありました。自ら5社にコンタクトをとり、その各社と入居企業様の商談機会を設定、無事に配送網構築の目途が立ったと後日連絡がありました。そのお客様からは『外資系のGLPさんがこんな泥臭いことまでやってくれるとは、正直なところ意外でした。』と驚きと感謝の声をいただきました。社内でこの事例を共有したところ、このように営業担当が各自で自発的に考えて行動し、提供しているソリューションが属人的にならないよう、組織的・体系的にフレームワーク化していこうという話になったんです。

写真

                      営業開発部部長の小鷲 博之

社内にはGLPコンシェルジュをリードする推進メンバーがいますが、そのメンバーに限らず営業担当は日ごろから、お客様とお話する際、自社の募集中物件の紹介だけして帰ってくるということは皆無といって良いと思います。お客様との会話は、床やスペース以外のトピックから広がることが少なくありません。『九州方面への幹線輸送に強い運送会社を探しているんだけど…『オペレーションが変わったので、今まで使っていたものとは別のマテハンを安く手に入れられないか』など。このような顧客の課題とその解決法に日々向き合うことでお客様について深い理解を得ていくことができます。私たち、日本GLPは幅広い顧客層を有することも強みですが、それだけでなく営業担当者それぞれの『顧客理解の深さ』が最大の武器だと思っています。つまり『GLPコンシェルジュ』はいつもの営業活動の延長線上のものであり、それをさらハイレベルに平準化したものと考えています。ですので、社内でこのサービスを開始することを決めてからも3-4か月の準備期間でパイロットスタートすることが出来ました。」

写真

                    GLPコンシュルジュを推進するメンバー

物流まわりのお悩み「あるある」を解決!

物流業界の悩みというと「ドライバー不足」や「再配達」がすぐに頭に浮かびますが、それらはモノが物流施設から出た後の課題。それ以前に物流施設内でも様々な課題があります。

「やはりご相談で多いのは倉庫・スペースなどについてで、全体の8割ほどを占めています。ただ、ご相談内容の幅は徐々に広がってきているなと感じます。難易度の高いご相談もあります。ある荷主企業から問い合わせが入り、『今日の夕方、厚木エリアで荷物を積んで明日早朝に相模原に運んでくれるパワーゲート付き冷蔵10t車を3台確保しなければいけなくなってしまった。GLPから紹介できる運送会社が無いか?』と相談が寄せられた際には、物流企業のオペレーション内容に詳しい営業社員があちこちにあたり、すぐに1台確保、依頼主の顧客からも『半信半疑でお願いしたけれどほんとに手配してくれて驚きました』と言われたこともあります。対応した物流企業側からも『新たな荷主と繋がることができ、ビジネス機会が広がって良かった』とおっしゃって頂き、まさにこういう“現場のお悩みに寄り添ったサービス”を提供したいんだと改めて実感しました。」

図

――物流のよろず相談員「GLPコンシェルジュ」って普段はどんなことをしている?

「日々のお客様との何気ない会話から困りごとについてのヒントがあります。これはテクノロジーやデジタルツールから知り得るものではなく、人間同士の対面のやり取りでわかるものです。一企業の悩みが実は現在の物流の課題を象徴するものであったり、それを解決することが物流業界の課題解決の第一歩となることもあり得るかもしれません。私たちは物流不動産だけに特化しているからこそ、専門的知識を積み重ねることが出来ますし、社内でも物流に関連した勉強会を定期的に開催するなどして、ナレッジの共有にも取り組んでいます。さらにパートナー企業の特色や得意分野などのデータベース化も現在進めており、それによりスピーディ且つ均一化されたサービスをお客様に提供することが可能となります。GLPコンシェルジュの取り組みを通じて、日本GLP社内だけでなく、さまざまなビジネスパートナーと一緒に解決方法を探っていくことで、より良い物流業界を形作っていく一助になればと考えています。」

図

 

今後の展望

―今後のサービス展望は?

「日本GLPは開発予定地も含めると約200の物流施設を日本で展開し、約240社のお客様とのネットワークがあり、そのハード面のスケールメリットが特徴となっています。その一方、この『GLPコンシェルジュ』のような人による深みのあるソフトサービスも強みと言えます。この両面を掛け合わせることで顧客企業の拠点戦略からオペレーションの構築まで多面的なパッケージ提案などを行っていくことなども出来ると考えています。このような動きを加速させていくためにも『物流業界を応援する』という同じ志を持つパートナーを今後もどんどん増やしていきたいですね。」

写真提供:日研トータルソーシング/情報メディアサイト『NikkenTsunagu

  • ALFALINK 物流に、未来の、+αを。創造連鎖する物流プラットフォーム
  • ESG・サステナビリティ

Contact

施設や入居についてのご相談、日本GLPへの用地のご紹介に関するお問い合わせなどを以下のフォームよりお受けしております。